北海道のおいしい素材｜ウニの旬の時期はいつ？　種類や産地を教えます

2022-05-31
北海道
食材

北海道を代表する夏のグルメといえば「ウニ」。濃厚でクリーミー、口の中でとろける美味しさは、北海道の海の恵みそのもの。ウニの旬の時期や種類、産地などをご紹介します。

目次　
１　北海道のウニの種類
２　北海道のウニのシーズンと産地
３　積丹のウニ
４　北海道のウニの相場
５　北海道のウニに関するイベント
６　北海道のウニを用いた郷土料理

１　北海道のウニの種類

ウニの漁獲量日本一の北海道。北海道では、「バフンウニ」、「エゾバフンウニ」、「ムラサキウニ」、「キタムラサキウニ」が漁獲されています。

「バフンウニ」は、小型のたわしのような形をしています。オレンジ色の身は、2cm程度の小ぶりのサイズですが、味は極めて濃厚。

「エゾバフンウニ」は、バフンウニより大きく、色鮮やか。身は濃厚で甘みが強いのが特徴です。
黒っぽく長いトゲがある「ムラサキウニ」はポピュラーな見た目のウニとして知られており、磯の香りと上品な味わいが特徴。

「キタムラサキウニ」は形状が「ムラサキウニ」に似ていますが、殻のサイズは10㎝ほどになり、ムラサキウニよりも大きくなります。薄い黄色っぽい色をした身は淡白でボリューム感があり崩れにくいため、寿司ネタとして用いられることも多いです。

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２　北海道のウニのシーズンと産地

繁殖を守るため禁漁期間が設けられていますが、北海道ではほぼ1年中、ウニの漁が行われています。産地によって旬は変わりますが、最盛期は、産卵期前の6月〜8月の夏の時期といわれています。

シーズンと主な産地は、以下のとおりです。

1月〜6月：羅臼（らうす）
3月〜5月：襟裳（えりも）、日高
4月〜6月：礼文島、雄武（おうむ）
5月〜7月：小樽、江差
6月～8月：利尻島、礼文島、積丹、小樽、岩内、天売島
7月〜8月：奥尻島
9月末〜12月：松前（道南）

利尻島や礼文島では、「エゾバフンウニ」、積丹半島では「バフンウニ」や「ムラサキウニ」、松前、江差、奥尻島では、「キタムラサキウニ」などが獲れます。
とりわけ日本海に面した積丹半島は、ウニの産地として有名です。

３　積丹のウニ

ウニの聖地ともいわれる積丹半島は、札幌から車で約2時間半のところにあります。鮮やかな青色の海は「積丹ブルー」と称され、大自然の絶景とウニを求めて多くの人が訪れます。積丹のウニは、「バフンウニ（赤ウニ）」、「ムラサキウニ（白ウニ）」の2種類。とろろ昆布などに使用される上質な「細目昆布」を豊富に食べて育ったウニは、濃厚な甘みと旨み、磯の風味が絶品です。

積丹のウニ漁が解禁される6月～8月は、獲れたてのウニ丼をいただくことができます。赤（バフンウニ）と白（ムラサキウニ）が半分ずつ乗った、赤白二色のウニ丼も名物になっています。

４　北海道のウニの相場

北海道産のウニは100g 3,500円〜4,000円程度で市場や直売所等で販売されています。折詰は1,000円程度が一般的でしたが、その年により大幅に値上がりする場合があります。産地は、利尻、礼文、積丹などさまざまです。
昨今、赤潮が原因とされるウニ不漁により、品薄になっています。そのため価格も高騰傾向にあります。

５　北海道のウニに関するイベント

例年、北海道の各地でウニの即売会などのイベントが開催されており、多くの方で賑わいます。詳細はホームページ等をご確認ください。

4月下旬頃）「えりもうに祭り」：幌泉（ほろいずみ）郡えりも町

5月中旬頃）「さまにウニまつり」：様似郡様似町

7月中旬〜下旬頃）「天売ウニまつり」：苫前郡羽幌町天売島（てうりとう）

8月中旬頃）「うにうにフェスティバル」：利尻郡利尻富士町

６　北海道のウニを用いた郷土料理

ウニを使った人気メニューといえば「ウニ丼」や「うにいくら丼」。ここでは、丼以外のウニを使った郷土料理をご紹介します。

【ウニ汁（ウニの三平汁）】：昆布で出汁をとり、ウニを入れてお吸い物に。

【ギョウジャニンニクのウニ和え、たけのこのウニ和え】：旬の山菜との和えもの。

【ウニの卵とじ】：出汁を入れて、玉ねぎやニラとともに。

【ウニ鍋】：白菜、しらたき、わかめ、長ネギ、豆腐、しいたけなどと一緒に。

【ウニラーメン】：旨味が凝縮したコクのある味わいに。

北海道の良質でミネラル豊富な昆布を食べて育ったウニは、格別だといわれています。ぜひ、北海道で獲れたての新鮮なウニを堪能してみてくださいね。