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北海道のおいしい素材|ほっきとはどんな貝? 旬の時期や食べ方を教えます

北海道は「ほっき貝」の日本有数の産地です。ホッキ貝とはどんな貝?旬の時期や美味しい食べ方、料理などをご紹介します。

目次
1 ほっきの特徴
2 ほっきの産地
3 ほっきのシーズン
4 北海道でのほっきの相場
5 ほっきの旨みと栄養
6 美味しいほっきの見分け方
7 ほっきの下ごしらえ、保存方法
8 ほっきの美味しい食べ方、料理

1 ほっきの特徴

ほっき(北寄貝)の正式名称は、ウバガイ(姥貝)。ホッキ貝の名称の方が一般的です。
バカガイ科に属する寒海性の2枚貝でホッキの貝殻は、三角と丸の中間の形状をしています。殻長10cm、殻高8cm前後と大型で、殻は厚くて硬いです。

貝殻は褐色の殻皮に覆われているため生育環境によって黒ずんだ色に見えます。身は薄い紫褐色で、湯通しすると、鮮やかな紅色になります。
鹿島灘以北の東北から北海道に多く分布し、外洋の比較的浅い水深の砂底に生息しています。殻長7~8cmになるのに5~10年、10cmになるまでに20年かかると言われ、ほぼ一年を通して水揚げされます。産卵期は5〜6月頃です。

2 ほっきの産地

ホッキ貝の漁獲量は、全国で約5,400トンのうち、北海道で約4,800トンを占めています。苫小牧(とまこまい)市は約800トンで全国の約15%を占め、市町村別で20年連続日本一を誇っています(2019年実績)。

苫小牧のホッキ貝は苫小牧漁業協同組合の規制により、殻長9cm以上の大型の貝のみを水揚げし、安定した品質を保っています。苫小牧のホッキ貝は、貝殻が黒く身が大ぶりで、厚みがあるのが特徴です。貝の産卵期(5~6月)の2ヶ月間は禁漁期間とし、良質なホッキ貝のみを出荷しています。

苫小牧市では、市内の飲食店でホッキ貝料理が提供されるなど、郷土の味として親しまれています。また、室蘭市のホッキ貝の炊き込みご飯のおにぎり「母恋(ぼこい)めし※」(JR北海道 室蘭本線母恋駅で販売されている駅弁)も有名です。

(写真)母恋めし ※なお、2021年9月現在、母恋駅売店は臨時休業中で、エンルムマリーナ内「母恋めし本舗」、「道の駅 みたら室蘭」で販売されています。母恋めし本舗に事前予約相談で(TEL 0143-27-2777)母恋駅他、室蘭市内も配達可能だそうです。

3 ほっきのシーズン

水揚げ日本一を誇る苫小牧で、ホッキ貝はいつ食べることができるのか。基本的に1年中美味しくいただけますが、特におすすめなのは、冬から初春の寒い時期です。冬季の冷たい海水で身が引き締まっていることと、産卵期を前に栄養が蓄えられていること。この時期は特に肉厚で味が良いとされています。
(写真)苫小牧の海鮮市場「ぷらっとみなと市場」

4 北海道でのほっきの相場

販売所や時期にもよりますが、ホッキ貝 1㎏あたりの値段は、おおよそ1500円前後です。北海道内のスーパーでは、ホッキ貝が1個200円程度(大きさで異なる)〜で売られています。むき身(刺身用)も2個400円程度〜で販売されています。
こちらは大きな2Lサイズ。金額もそれなりに高くなります。

5 ほっきの旨みと栄養

ホッキ貝は、甘みを含んだシコシコした歯ごたえが特徴。サイズが大きく肉厚でジューシー、食感は柔らかく、噛むほどに甘みとうま味が口の中に広がっていきます。

栄養面ではホッキ貝には多くの貝類と同様、リン・カリウム・亜鉛などの必須ミネラル、旨み成分のアラニンやグリシンが多く含まれています。コレステロール減少、疲労回復、動脈硬化や肝機能の改善、高血圧予防などさまざな効果があると言われているタウリンも非常に多く含まれています。

6 美味しいほっきの見分け方

ホッキ貝を買う時は、貝殻に艶のあるもの、なるべく大きくて、手に持った時にずっしりと重いものをおすすめします。 殻が閉じているか、多少隙間があっても触れた時に勢いよく閉まるものが新鮮です。可能であれば振ってみて、中で身が動いていると感じるものは避けた方がいいでしょう。

7 ほっきの下ごしらえ、保存方法

ホッキ貝は、砂抜きが難しいこともあり、通常、砂を多く含む黒い内蔵(ウロ)の部分は食べず、足(舌のような形をした部分)と貝柱、ヒモの部分だけを使用します。内臓(ウロ)は、水洗いで簡単に取り除けます。ヒモのヌメリが気になる場合は、塩をふりかけて揉むと、ヌメリが取り除けます。 足の部分は生の状態では先端が黒ずんでいますが、さっと数秒、湯通しすると赤色に変わり、甘みが強く感じられます。

生で食べる場合)少量の塩でぬめりを取り、塩を洗い流した後に、水分を取ります。
湯通しする場合)沸騰したお湯に10秒前後入れます。その後、氷水に入れ、水気を取ります。

ホッキ貝は、殻付きの状態なら冷蔵庫で1週間程度は生きています。それ以上保存したい場合は、むいた身を軽く湯通ししてから氷水でしめ、ラップで包み、保存用袋などに入れて冷凍保存しましょう。湯通しした際のゆで汁は旨味たっぷりなので、みそ汁の出汁などに使えておすすめです。

8 ほっきの美味しい食べ方、料理

ホッキ貝は、刺身やお寿司で食べる以外にも、焼く、煮る、炊く、揚げる、和えるなど調理方法も豊富です。火を通すことにより味や食感も変化し、ホッキ貝の旨みを生かした料理が楽しめます。ホッキ貝は、火を通しすぎると固くなりますので、加熱のしすぎには注意してください。

ほっき料理で代表的なものに、「ホッキ貝の炊き込みごはん」「ホッキのフライ」などがあります。代表的な産地の苫小牧を中心に、北海道の一般家庭で作られている食べ方、料理をご紹介します。

・生  「ホッキの刺身」
・湯通し 「ホッキの刺身」
 生臭さが苦手な方は、湯通しをおすすめします。
・焼く 「ホッキのバター焼き」
・煮る 「ホッキカレー」「ホッキ貝のあんかけチャーハン」
・炊く 「ホッキ貝の炊き込みごはん」
・揚げる 「ホッキ貝のフライ」
・和える 「ホッキの酢の物」「ホッキの和風カルパッチョ」


以上、北海道民が愛する「ほっき貝」をご紹介いたしました。北海道の海鮮を語るにはかかせない「ほっき」、ぜひ本場・北海道で味わってみてくださいね!

記事制作:株式会社コープトラベル

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